台湾バイカカラマツ(Thalictrum urbainii)は台湾に自生するカラマツソウの仲間だと言われています。どのように日本に導入されたのかは、不勉強のためわかりません。
四季咲性で暖かい間は次々に花を咲かせ、割と丈夫な品種です。おそらく台湾でもある程度標高の高いところに自生しているのではないかと思います。
基本種は白い花ですが、過去に花色の赤い美しい個体が見つかりました。現在ではそちらの赤花台湾バイカカラマツのほうが一般に流通しているようです。
最近では花色の変わった物や青軸白花のタイプ、多弁花のタイプなどもでてきました。
台湾バイカカラマツの育て方
肥料
肥料ですが、他の植物と同じく春と秋にやるのが基本です。ただし、台湾バイカカラマツは四季咲性が強く割と長い間花をつけますので、5月頃にもういちど肥料をやると息切れせずにすみます。
置き場所、水やり
台湾産の植物といわれていますがわりと寒さにも強く、北部でも十分育てることができます。
暖かいとすぐに芽が出てきますが、寒いところでは当然出芽も遅くなります。赤花タイプは寒さに当ててゆっくり咲かせた方が発色もいいようです。
夏場は明るい半日陰が理想ですが、夏前にしっかり肥料が効いていれば、ずっと直射で比較的はやく地上部がなくなっても、芽は充実して翌年も花が咲くことが多いようです。
植え替え
他のカラマツソウと同様、紡錘根と呼ばれる小さなゴボウのような根が集まってひとつの株になっています。植え替えは秋に地上部が枯れた頃に行うとやりやすい。
株分けをする場合、紡錘根のひとつひとつに小さな芽がついていれば、ばらばらにして植えることもできますが、あまり小さな根だと傷んでしまうこともあります。無理にばらさず、ある程度自然にほぐれる程度に株分けした方がいいのではないかと思います。
出芽までの管理
温度に敏感で、温室やハウスで栽培している物は2月頃からもう芽が伸びてきます。それを室内などに置いておけば花は早く咲きますが、どうしても徒長して姿が悪くなります。
寒気にそういった苗を手に入れた場合は、気にせず寒いところにおいてもかまいません。いま伸びている枝は枯れますが、3月以降に新しい芽が出てくるはずです。新潟などでは、雪の下になっていても問題ありません。極端に寒くなる場合、凍り付かない程度に保護した方がいいかもしれません。
品種
基本種の白花、流通量の多い赤花のほかに、近年では青軸白花のタイプや、紫がかった花色の品種などが発見されています。赤花台湾バイカカラマツの色は温度や状況で多少変化があるようで、あまり寒い時期に加温して咲かせたものは色も薄くなるようです。