日本草木錦葉会のイベントも無事終わり、外出しない日々が続いています。最近、また東京都で新型コロナウィルス感染者が増えてきていますが今後のイベントはどうなるんでしょう。一抹の不安を感じながらも、今週末からの富貴蘭・細辛展の準備を進めていました。
富貴蘭展といっても、当園は専門店ではないのであるものを並べるだけなのですが。でも、このへんではまあまあよくできているほうなのではないかと思います。並べてみるとそれなりにきれいで、フウランは手入れも楽だし、なかなかいい植物だなと感じます。
細辛のほうは並べる余裕がなさそうなので、とりあえず奥の方に固めてお茶を濁すことになりそうです…。
ところで、紅筋ヤマユリがとてもきれいにさいてきました。
紅筋ヤマユリといえば改良品種のデイジーという品種があり、交配種らしいですが安定した濃赤模様の秀花でした。が、ある年から突然販売されなくなり、消え去りました。
オランダでの生産がなくなったのでしょうか。噂によるとカノコユリももう価格が合わないとかで、オランダからの輸入はなくなるとか。本当なら残念ですが、労力に見合った価格で売れないと仕方ないですからね。
それはともかく、園芸品種のデイジーがなくなるのと前後して原種のヤマユリの赤い模様が入るものが出てきました。
これはもともと存在していたものですが、交配などされずにヤマユリの希少種として珍重されていて、それゆえになかなか数が増えず、また実生しても花色にばらつきが多いためなかなか流通に乗らなかったもののようです。
それが近年、ようやく出回り始め、花色もだんだん良くなってきたようです。
うちも、今までも花色確認済みのものであっても翌年あんまりいい色にならないものがあったり、よくわからなかったのですが、選抜が進んだのか今年のものはけっこうきれいに咲いてくれました。これなら堂々とベニスジヤマユリとして紹介できますね。