催事等の案内

  • 富貴蘭と細辛展 7/5(日)~8/16(日) 場所:中越植物園
  • 県の花雪割草大会 2/16(土)~2/17(日) 場所:うららこすど

カンアオイの魅力と育て方。

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カンアオイは独特な魅力をもつ植物です。

地を這うような育ち方に常緑の葉、一見植物の花とは思えないような不思議な形の花を咲かせる姿はある種の人をひきつけてやみません。

またその種類の多さも魅力の一つです。

カンアオイ属の仲間は北米、ヨーロッパ、アジア、そして日本に分布していますが、生育が遅く、種子の伝播も遅いためか、それぞれの地域で特徴のある種が残っています。日本にも相当の種類が自生しています。一見すると見分けがつかないような変種があったり、また同地域に分布する種同士の交雑種があったりと、日本だけでも数十の固有種が存在するあたりもマニア心をくすぐります。

実際、この植物に心惹かれる人は昔から沢山いて、基本種だけでも多様なのに加え、花代わりや斑入などがたくさん発見され楽しまれてきました。またある種のカンアオイは「細辛(さいしん)」と呼ばれ、園芸植物のいちジャンルとして隆盛を見たこともあります。

不思議な姿だが、育てやすい

そんな不思議な植物のカンアオイですが、ユニークな姿ではありながら、植物としての性質は他の一般的な山野草と同じで案外育てやすい植物です。多肉植物やサボテンや洋蘭のように特殊な環境を用意する必要もなく、ほったらかしでも育つくらいです。

とはいえ、生育にはある程度の指針が必要でしょうから、ここではカンアオイの育て方を説明します。

カンアオイの種類

先程も書いたようにカンアオイには多くの種類がありますが、大きく常緑のものと落葉性のものに分けることができます。

落葉性のものには、ウマノスズクサ、フタバアオイなど。その他はいわゆるカンアオイの姿をしたものとなります。

サルマヘンリーという、地上に茎を伸ばして黄色い花をつけるまた変わった姿のものもありますが、ほとんどは落葉、常緑の2種で形態がわかれます。おおくは常緑です。

基本的な育て方

明るい半日陰で、水を切らさずに。

カンアオイは日陰の植物です。木の下や日陰になるところで、直射日光の当たらない場所に生育しています。

栽培する場合もそこに注意し、強い日差しや西日が当たらない、明るい半日陰になる場所で育てます。暗さには強く、かなり暗めの環境でも生育します。

水分も好きですが、滞水しないようにします。コシノカンアオイなどは斜面に多く生えています。落ち葉の積もった柔らかい土で湿気もありますが、雨などが溜まってぬかるんだりはしない場所です。

基本的には水はけの良い土で乾いたらたっぷりやるということですが、水は多めでもいいようです。

用土、植え方

こちらでは一般的な山野草用土に植えていますが、人によっては鹿沼土単用、赤玉土単用でよくできるという人もいます。

鹿沼土単用の場合、かなり水はけが良くなるので水切れに注意。赤玉土だけだと重くなるのでたくさんある場合は扱いづらいかもしれません。

そして、カンアオイはよく根を伸ばします。できれば浅いものよりも深めの鉢、ポットに植えたほうが生育は良くなります。

ロングポットの場合、葉も大きいカンアオイはとなりと絡まったりしてポットがとても倒れやすくなるので、穴あきトレーに入れるなどして並べるのがいいでしょう。

注意する点

比較的丈夫な植物ですが、いくつか注意点があります。

害虫に注意

まず、害虫。ナメクジやイモムシに葉をかじられることがとても多い植物です。

葉を齧られたくらいで枯れてしまうということはあまりないのですが、カンアオイは1年に2枚くらいの葉を展開するだけで、その葉は1年間残ります。株立になっていればまだしも、小さな株で数少ない葉を食われると生育にも影響しますし、何より見た目が悪くなります。

斑入種や細辛などの葉を鑑賞するタイプのカンアオイではせっかくの葉が虫に食われないようにマメに予防しましょう。

環境によってはナメクジの他にハダニもよく付きます。これも葉の見た目が台無しになってしまうので、空気が乾燥しすぎないようにしたり、予防したりして防ぎましょう。

しっかり水をやるように

カンアオイの仲間には葉がかなり大きくなるものがあります。中国産のパンダカンアオイは大きな葉をつけますし、スペシオーサは茎が長く伸びて絡まりやすくなります。

そうでなくても比較的面積の広い葉をもつ植物なので、水やりの際には注意が必要です。

カンアオイの場合、しっかり水をやっているつもりでも葉に防がれて土にかかっていないことがよくあります。たくさん密集させて置いている場合は特に、一鉢ずつ観察してしっかり水をやる必要があります。

白絹病に注意。適宜植え替えをし、風通しをよくする。

カンアオイの葉がクタッとして元気がないなと思ってみてみると、茎が赤く変色して根本に白い菌がついていることがあります。

これはおそらく白絹病で、カンアオイだけでなくギボウシなどいろいろな植物に発生します。これにかかった株はもうだめです。本体が枯れるだけでなく、白い菌糸から他に移っていくこともあります。もし白絹病にかかった株を見つけたら、できれば土ごと処分してしまいしましょう。

白絹病は2月や7月ごろに出やすい気がします。白絹病にかかるということは、その菌が本体か土に存在しているってことです。一度白絹病が出た場合、植え替えの際はよく水洗いして本体から土を落とし、さらに殺菌剤で消毒してから植えるようにしましょう。古い用土は再利用せず、新しい土で植えるのが無難です。

また空気が淀んでいると発生しやすいので、できるだけ風通しを良くします。

きれいに育てるには

丈夫なのでほっておいてもよく育つこともあるんですが、葉を鑑賞する細辛や大鉢になってきたものはできるだけきれいに育てたいものです。

締めて作る

まず、カンアオイの葉がひょろひょろ伸びてしまうのを防ぐために、ある程度日をとってつくります。

日陰の植物で直射日光を避けて、と書いたのと矛盾するようですが、直射日光が当たり過ぎなければ明るいのは問題ありません。暗いと徒長してしまうので、新芽がのびる春は明るい場所で育て、茎がひょろひょろ伸びすぎないようにするとかっこよく作れます。

葉を土に触れさせない

カンアオイの葉が土に触れるとそこが黒く傷んで腐ってきます。他の植物もそうですが、カンアオイは比較的葉が大きく混んでいるので、土に触れやすくなります。

葉が茂ってきた株はせっかくの葉が傷まないように、必要なら葉受けリングなどを使って管理するといいかもしれません。

いらない葉を切る

どうしても葉がじゃまになるときは、思い切って取り除くほうがいい場合があります。

古い葉で、虫に食われているような葉や、冬、すでに新しい葉が見えているような場合、古い葉を取り去ったほうがスッキリします。

パンダカンアオイなんかは葉が茂ってじゃまになることがあるので、全部切ってしまったこともあります。他のカンアオイでも何度かやりました。

一般的ではないかもしれませんが、スッキリしました。少なくともそれで枯れてしまうことはありません。古い葉がびろーんと伸びて邪魔になっている場合、どうせそのうち枯れてしまう葉なのでとってしまったほうがいいようです。