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2024/9/20~22 秋の大収穫祭 (於:上野グリーンクラブ)

雪割草の育て方:春の管理

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雪割草(オオミスミソウ)の育て方について。春の雪割草の管理の仕方を説明します。

雪割草を育てるうえで、春は比較的手間のかからない、楽な時期です。愛好家の方や展示会に出展されるかたは開花時期を調整したり、きれいに咲かせることに苦労することはありますが、枯らさないように心配することはまずありません。ただし、ほったらかしにしていてはやはり調子を落とすこともあります。ここでは2月~4月ごろまでの雪割草の育て方を要点ごとに説明します。

春の雪割草、基本的な育て方

置き場所

春は明るい場所に置いて下さい。自生地では積もっていた雪が溶け、夏の間陰を作っていた木の葉もすっかり落ち、雪割草に直接陽光がふりそそぎます。その暖かさで開花が促進され、花が綺麗に開いてきます。いつまでも暗い場所に置くとなかなか花が開かず、また花茎も徒長してしまいます。

水やり

花が咲いている間は、水をしっかりとやって下さい。まだ気温も低くそれほど乾燥しないのでやりすぎる必要はありませんが、3月以降、日が照って急に暖かくなるような場合にはたっぷりと水をやって下さい。春の間は、水をやりすぎて傷む心配はあまりありません。

肥料

雪割草にやる肥料として、春の肥料がもっとも大切です。新しく出てくる新葉を元気にし、その年に十分な成長をさせるためには必須です。

具体的には、開花中~花が終わるころに置き肥をやります。花が終わると新しい葉が開いてきます。その際に十分肥料を吸収できるようにします。あまり早くやりすぎないようにしましょう。

肥料の種類は当園ではグリーンキングバイオゴールドフラワーライトを中心にあたえています。また最近ではグリーンサムポットという肥料が効果が高いと言うことで雪割草愛好家の間で人気があり、実際に展示会などに出品される作品の多くにこの肥料が使われています。以上3種類の肥料は広い使用実績もあり、安心して使えるのでおすすめできます。使用量の目安は以下の通り。

9cmポットの場合

  • グリーンキング:3粒程度
  • バイオゴールド:1粒程度
  • フラワーライトブルー:1粒
  • グリーンサムポット:小粒1粒

12cmポット(4号鉢)の場合

  • グリーンキング:6粒程度
  • バイオゴールド:3粒程度
  • フラワーライトブルー:2粒
  • グリーンサムポット:小粒3粒

肥料の量は目安です。水やりが多いと肥料の溶け方も早くなるので、少し控えめにしたほうがいいかもしれません。

なお元肥にはマグアンプK㈲日本山草の肥料がおすすめです。マグアンプKは効果がかなり持続し、㈲日本山草の肥料は比較的速効性です。ただし元肥をやる場合は、やりすぎないように注意します。

液肥の併用も効果的です。液肥はトップドレッシングハイポネックスを使っていて実績があります。ただし、液肥だけでは相当な回数やる必要があると思うので、置き肥と併用した方がいいと思います。

温度管理

3月になり雪が溶けてくると日差しも暖かくなってきますが、場所によってはかなり強い風が吹いて寒くなることがあります。3月に入ってからの寒風でせっかくの傷んでしまうことがありますので、風の強い日や極端に寒い日には、春でも風が当たらないように保護した方がきれいに花を咲かせられます。

それ以外は特に気にする必要はありません。

開花中~花後の管理

雪割草は花芽があれば、特になにもしなくてもきちんと咲いてくれます。むしろ、花の後の管理が、その後もきれいに咲かせるためには大切です。

終わった花、古い葉の除去

花が終わったら、花茎を根元からつまんで取り去るようにしましょう。散った花が落ちると、そこにカビが生えてしまうことがあります。株元にくっついた花にカビが生えると、運が悪いと株全体が傷んでしまい枯れてしまいます。こうならないよう、花が終わって茶色くなってきたら花茎の根元から取り去るようにします。とくに、ハウス内や温室内で育てている場合には必ず取り去りましょう。庭植にしたり屋外で育てている場合にはそれほど気にする必要はありません。

その際、古い葉も一緒に付け根から取り去るとなおいいでしょう。古い葉があまり多すぎると新葉の邪魔になり、新葉が伸びすぎたりきれいにそろわないことがあります。

肥料

肥料は先に説明したとおり新葉の展開にあわせてやります。その際、土の表面に少し押し込むようにして、新しい葉に触れないようにします。新しい葉はまだ柔らかく固まっていません。肥料に触れると傷んでしまうことがあります。

十分な日に当てること

3月下旬以降、花後に新しい葉が展開してくるときに日に当てるようにしましょう。最初はやわらかい雪割草の新葉は、日に当たることでしっかりした葉になります。このときにあまり暗すぎる場所に置くと新葉が伸びすぎて姿が悪くなります。4月までは日差しによる葉焼けの心配はほとんどありませんので、日差しの強い地域でもなるべく明るい半日陰などにおき、暗い場所は避けましょう。新潟などでは完全な直射日光の元でも問題ありません。

植え替え

新しい葉が展開してくると、株のボリュームが一気に増えることがあります。秋に植え替えをしていなかった場合、春でも植え替えは可能です。鉢が窮屈になりそうな場合、3月ごろに植え替えをします。ただし、新葉が展開し始めてからは少し遅いです。むしろ、開花中に植え替えをしたほうが株への影響は少ないと思います。ですので、春の植え替えは寒さが和らぐ3月頃でしたら早めのほうがいいと思います。ハウス内などで寒風から保護されている場合、1月でも2月でも植え替え可能です。