フォームの不具合発生中です。→修正しました。

フォームから送信していただいた情報がこちらに届いていなかった問題は解決したと思われます。すみませんが、2024年にはいってから「ご注文フォーム」、「カタログ購入フォーム」でご注文頂いた方で、こちらからの返信メールが届いていない方は、お手数ですが再度お申し込みいただけますでしょうか

返信メールが届いていた場合も、情報が失われていた可能性がございます。すみませんが1/1~1/31にご注文いただいた方は、再度お申し込みいただけますでしょうか。

お手数をおかけして申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。

イベントのご案内

春の山野草と錦葉珍品即売会 4/6(土)~4/7(日) 場所:上野グリーンクラブ

初心者向け山野草の基本:土 山野草栽培でのおすすめ用土について

広告

山野草の育て方その1、土について

山野草に限りませんが、植物は基本的に土に植えて育てます。種をまくときも、苗を植えるときも、栽培の基本となるのが用土です。用土にはいろいろな種類があり、それぞれ性質が違います。そのため、栽培に適した用土を選ぶことが上手に植物をそだてることにつながります。

たくさんありすぎる用土の種類

それでは、山野草を育てる際にはどの用土でうえればいいのでしょうか。

これが意外に難しい質問です。用土にはたくさんの種類があります。鹿沼土、赤玉土、軽石、桐生砂、日光砂、蝦夷砂・・・。どれを使えばいいのか迷うのは当然ですが、さらに用土には大粒から小粒まで、大きさの違いがあります。

そのうえ、通常は単品ではなく、いくつかの用土を混ぜて使うことがおおいのです。組み合わせは膨大な種類になります。

種類別おすすめの用土

すべての組み合わせを試して最適な用土を選ぶのは現実的ではありません。

そこで、当園では使う用土を限定して、もっとも多くの植物に対応できそうな配合をおすすめしています。それは以下の通り。

  • 草本類の場合…鹿沼土中粒4:鹿沼土小粒4:赤玉土小粒2(または軽石小粒2)
  • 木本類の場合…鹿沼土中粒3:鹿沼土小粒3:赤玉土小粒4
山野草用用土

鹿沼中粒、鹿沼小粒、赤玉小粒をブレンドした用土。

鹿沼土の中粒、小粒、赤玉土の小粒。この3種類だけでだいたいは対応できます。また、配合の割合についてもあまり神経質にならなくても構いません。

または、

  • 当園で販売している山野草用混合用土小粒1袋に対し、鹿沼土中粒1袋を混ぜる。

これも配合がらくで、バランスもよくわりと成績がいいようです。

植物の乾燥具合を見て、こまかく調整する

けっきょくのところ、用土は水やりのバランスと大きく関係してきます。育てる人によって植物の置き場所や水やりのタイミング、気候は大きく変化します。そのため、すべての人に100%適した用土の組み合わせというのはありません。

まずは上記の組み合わせで植物を植えてみて、あとは植物の育ち具合を見て、自分の環境にあった用度を徐々に模索していけばいいと思います。

たとえば水やりが多いようだったら、中粒を増やして水はけを良くする。乾燥しすぎるようなら、鉢を少し大きくし、赤玉の割合を増やす、といった具合。

ここで紹介した配合は、そのための基本と考えてください。

植物の種類に応じて、配合を変える

さらに植物の種類によっては、専用の適した用土がある場合もあります。

たとえば当園の場合、雪割草には独自に配合した雪割草専用用土を使っていますし、ホームセンターには「○○の土」といった各種植物の専用用土がおいてあります。

あまりこだわらなくても、上述の基本的な用土でよく育つことがほとんどだと思いますが、なかには専用用土を使うと抜群に成績がよくなることもあるかもしれません。

当園もあまり用土にはこだわらないほうですが、雪割草に関しては過去ずっと安定して生育しているオリジナルの雪割草専用用土を使っています。当園オリジナルブレンドの雪割草用土はしたのリンクからも購入できます!

当園で使用している用土。鹿沼土、軽石にベラボンを配合しており、特に雪割草の生育に最適です。10Lなの

用土の質。硬質鹿沼土、硬質赤玉土とは

用土の種類、配合のバランスはこれでOK。しかし、実は同じ鹿沼土、赤玉土でも硬質、軟質で違いがあります。

とくに断りがなければ、ホームセンターなどで販売されている安価なものは柔らかいタイプがおおいです。硬質の場合、「硬質鹿沼土」「硬質赤玉土」「二本線赤玉」など、硬いことが明記されていることがほとんど。硬質のほうが高価なものが多いようです。

硬質だと冬に凍結で砕けにくく、また水やりを繰り返して日がたってもぼろぼろになりづらいので、比較的長持ちしますし、見た目もきれいです。ただし、いつまでも使い続けられるわけではないので、いずれは植え替えが必要になります。

柔らかいからだめということもなく、特に木を植える場合は硬質でない赤玉を使っても、きちんと成長します。

好みや予算にもよりますが、まずは使い比べてみて、どちらでもお好きな方を選べば良いのではないかと思います。

特殊な用土を必要とする植物

鹿沼+赤玉/軽石でたいていの植物はOKなのですが、中には特殊な植え方をしたほうができの良い植物もあります。

たとえば着生ランや一部のランなど、水苔単用で植えるもの。またウチョウランなど細かい細粒を使うと植えやすいものなどがあります。

ここで紹介した配合は、あくまでも山野草全般を植えるときの基本用土です。クリスマスローズ、富貴蘭、ウチョウランなど、山野草の中でも特定のジャンルが出来上がっている種類については、栽培環境や植え方など独自の方法が多々ありますので、そうしたやり方で植えるとできが良いと思います。