さてalwaysと同じくelで活躍したキング・オブ・ルクセンブルグですが、1枚目のアルバムはほぼカバー曲でその選曲に彼の嗜好がはっきり現われておりそれぞれ曲もいい出来ですが、オリジナル曲中心のセカンドアルバムのほうがより重要?といえるでしょう。中でもbattle for beautyは半分ふざけたような曲調も、女装趣味をあっけらかんと謳歌する前向きな内容も、とてもそれらしくてアルバムの本質に迫っている感じがします。一番気に入っているのはPenny was a tomboyという曲で、これはディーン・ブロデリックの作曲ですが、どことなく童謡風で過去への憧憬を感じさせる曲で、なぜか泣けます。
以上はどうでもいいことなんですが、そのキング・オブ・ルクセンブルグことサイモン・ターナーが曲を提供していた映画監督のデレク・ジャーマン、かれが晩年に作った庭がとても印象的なんですね。