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日本トキソウの育て方

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トキソウ(Pogonia japonica)は日本の湿地に自生する小型の野生ランです。

サギソウ、サワランとあわせて日本の湿地を彩る代表的なランの一種です。

球根性になる外国の「大輪トキソウ」も流通していて、それと区別するために日本トキソウと呼ばれることが多いです。

花はタイリントキソウも日本トキソウもよく似ていますが、植物の形状は全く違ってタイリントキソウは球根性で、日本のトキソウは白い根がぐるぐる伸びています。

ここでは日本トキソウの育て方を紹介します。

日本トキソウを育てる際の基本

まず日本トキソウがどんなところに生育しているか。

日本トキソウもサワランも基本的な育て方は一緒です。湿地に生えている植物なので、とにかく水を切らさないことが大切です。

半ば水没したような場所や、ミズゴケの中で育っているので、一年を通じて乾燥しないようにしましょう。それさえ守ればあとはたまに植え替えをするだけでよく育ちます。

用土と置き場所

日本トキソウを植える場合はミズゴケ単用か、砂っぽい用土で植えるのが一般的です。おすすめなのはミズゴケで植えるやり方です。

ミズゴケで植えて水をたっぷりやっておけば、ミズゴケ自体が吸水・保水して水分調整してくれます。ただし、乾燥したカラカラのミズゴケはよくありません。半生のミズゴケなどを使うか、乾燥ミズゴケの場合はよく水を吸わせてから使います。

土で植える場合は鹿沼の小粒に軽石や川砂を混ぜて使います。鹿沼土だけでもいいですが、かなり乾きが早いので定期的に散水する必要があります。川砂は乾きにくいですが、重い。

置き場所は日向~半日陰。暗すぎると花茎が曲がったり、横に伸びたりすることがあります。水さえ切らさなければかんかん照りでも良くできます。全日照で作ると丈が詰まってできますし、半日陰くらいだと高さ25cmくらいに伸びて咲きます。

肥料

肥料は液肥を適当にやっているだけでも十分ですが、たくさん花を咲かせるには置き肥も併用したほうがいいでしょう。
ミズゴケで植える場合は、トップドレッシングやハイポネックスなどの液肥を中心に。それに加えて遅効性のマグアンプKなどをポットの表面に置くと、さらに効果的です。固形肥料をやりすぎるとミズゴケが傷みそうで心配です。
土で植えている場合は普通に置き肥をやって問題ありません。

季節ごとの管理

基本的にはずっと水を切らさないようにしていれば通年同じ管理で問題ありません。

冬~春は地中で根を伸ばしている状態です。ずっと根はあるので、冬でも水を切らさないように。カラカラに乾燥させてはいけません。

4~5月ごろに葉が伸びてきます。花芽がある場合は葉と同時に上がってきます。この頃に一度殺虫剤などを散布して、予防しておくといいでしょう。

夏以降は水切れに注意して育てます。また暑さに耐えられるよう、6月ごろに液肥を与えます。

植え替え&株分け

植え替えは秋以降に。植え替えのタイミングは、ミズゴケが傷んできたときです。だいたい2、3年ごとを目安にするといいと思います。

うまく育ったトキソウは根がポットいっぱいに回っているはずです。トキソウは球根ではないので、この根がずっと残って育っていきます。そして根の節々に、小さな突起のようなものがあって、それが新しい芽になります。

この芽を潰さないように古いミズゴケを取り外して、新しいミズゴケで植えつけます。植える場合は根を少し広げて隙間にミズゴケが入るように植えます。土で植える場合も同じです。

株分けも芽がついていれば適当に分割して構いません。ただし細かくしすぎると育たないので、大まかに分けるくらいがいいと思います。

植え替えたあとは殺菌剤で消毒。

植え替え直後は少し貧弱になるかもしれませんが、数年で立派な株になります。上の写真は植え替えてから3年目。これはミズゴケ上で、少し元肥を入れただけであとは肥料をやっていませんが自然に株立になってきました。7.5cmポットに植えて、1ポットからだいたい3、4本の花が咲いています。

日本トキソウの種類

日本トキソウは色の違いで何種類かあります。その他に、トキソウと似た仲間が数種類います。

白花日本トキソウ


青軸で純白になるタイプです。スッキリとした姿で人気があります。

酔白日本トキソウ

こちらは泥軸で、普通種よりも色の薄いタイプです。咲き始めは白花に見えますが、あとから少し色が乗って薄いピンクになります。

ヤマトキソウ

これはトキソウの仲間で、花が上向きにさいて開かないのが特徴です。販売品はほぼ流通していません。

他に、ミヤマトキソウと呼ばれているタイプもあります。これはトキソウとヤマトキソウの中間型で、両者の雑種ではないかと言われています。

三蝶咲トキソウ

トキソウの三蝶咲です。めったにない珍品。