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    • 第3回 秋の大収穫祭 (秋の山野草と盆栽大即売会) 9/25(金)PM1:00~9/27(日) 場所:上野グリーンクラブ
    • ちかぢか開催予定の催事はありません。

    • 県の花雪割草大会 2/16(土)~2/17(日) 場所:うららこすど

    イチリンソウの育て方

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    早春の山野草として有名なイチリンソウ(Anemone nikoensis Maxim)。本州から九州まで広く自生し、春に咲いてすぐに地上部はなくなってしまう典型的なスプリング・エフェメラルです。キクザキイチゲとよく似たタイプですが、キクザキイチゲに比べると個体数は少ないような気がします。植物もより華奢で、有名な名前の割には花はみかけないものかもしれません。

    長野で発見された花の特別おおきい個体。

    長野で発見された花の特別おおきい個体。

    自然の野山では群生地などでまとまって咲いているところもあり、そうした場所で時期になって咲いてきている姿はとてもきれいです。

    鉢植えにして一輪咲かせてみても、細い茎に一輪の円弁の白花の姿がバランス良く、魅力を感じる人の多い植物だと思います。

    特に暑さ寒さに弱いということもなく栽培は比較的容易ですが、花付きがあまりよくなく、ある程度しっかり肥培しないとなかなか花が咲かなかったりします。また植え替えを怠ると鉢底から伸びていったりすることもあり、きれいにそろって咲かせるにはきちんとした植え替えが欠かせません。

    ここではイチリンソウの育て方を説明します。基本的な育て方はキクザキイチゲと変わりませんが、特に気をつける点や違いなども説明したいと思います。

    ※なお、海外に自生するアネモネの仲間でも○○イチリンソウと呼ばれるものが色々あります。ここで説明しているのは日本に自生するイチリンソウ(Anemone nikoensis Maxim)ですが、海外産のものでも基本的な育て方は一緒です。

    季節ごとの管理

    冬から春の管理

    イチリンソウの本体は、地中に埋まっている白~茶褐色の細い根茎状の部分になります。細長い小型のゴボウみたいな感じです。多くの場合その根茎の先端、ときに本体の途中の節に新しい芽ができて、そこから春の葉や花が展開していきます。

    芽は地中でもゆっくりと成長していきますが、地上に顔を出すのは2月以降になることがほとんどです。それまではずっと地中に埋もれています。

    キクザキイチゲと同じく、この時期は乾かしすぎないように水をやって下さい。雪の下などであれば問題ありませんが、関東など日が差して暖かくなるところでは、土が乾いて乾燥しないように気をつけてください。すでに地中では発根していて芽もできているので、ここで乾燥させると傷んでしまいます。

    また極端な低温にも注意が必要です。土の中なので、むき出しになっていたりしなければ霜が降りるくらいはまったく問題ありませんが、土中まで凍りつくような低温になる場所では保護が必要です。

    また地上に芽をだすのは2月ごろと書きましたが、このへんは気候によってだいぶ変わります。暖かいとすぐに動き出すこともあります。早めに花や葉が出てきたときは、寒風や遅霜で傷まないように気をつけてください。

    春から夏の管理

    イチリンソウの根茎は細く、そこについている芽も非常にちいさなものです。しかし、いちど地上部にでて展開を始めると、小さな芽からは想像できないくらいおおきく、きちんとした葉を形作ります。

    そして、比較的早く枯れていきまた地下部だけになります。このへんもキクザキイチゲと一緒です。

    葉がある間は水切れしないよう、しっかり水をやるようにして下さい。また出芽後はやめに肥料を与えます。

    置き場所は半日陰が最適です。強い日差しにあたると葉焼けを起こすことがあります。ただし暗すぎると徒長するので、かならずある程度の明るさのある場所にして下さい。場所によっては日向でも大丈夫ですが、あまり日差しが強いようなら半日陰に移して下さい。

    夏の管理

    夏には地上部がなくなりますが、半日陰においてなるべく葉を保つようにします。そして地上部がなくなったあとも、できるだけ半日陰などの強い日差しのあたらない場所におくほうがいいでしょう。

    というのも、イチリンソウの地下茎はある種の球根とは異なり、完全な乾燥には耐えられないからです。チューリップなどの球根とは異なり、真夏で地上部の無い状態でも、湿気がいります。

    ですので、真夏でも表面が完全に乾燥したら水をやるようにします。半日陰に置くことで、乾燥の速度を抑えられ、また高温になって痛むことも避けられます。

    秋の管理

    夏から秋にかけては休眠期となります。管理としては夏と同じ、土の表面が乾いたら水をやるだけです。

    植え替えや株分はこの時期に行います。ただし、発根は比較的早いので、あまり遅くやるよりは9月ごろに植え替えをしたほうが無難です。そのころは根もないので痛む心配もありません。ただし乾かしすぎないようにします。キクザキイチゲとまったく一緒です。

    植え替え・株分

    イチリンソウの根茎は毎年少しずつ伸びていきます。何年かすると、鉢底の穴から出てきたりすることがよくあります。そうなる前に植え替えをしましょう。目安としては少なくとも2、3年に一度くらいでしょうか。

    植え替えの際は、とにかく根茎が細いのでおらないように気をつけて下さい。まあ、折れてもふつうに生育するのですが、折れた場所から雑菌が入ったり、また花芽ができていたのに短く折れてしまったりすると咲かなくなったりする可能性があるので、できるだけ折らないに越したことはないでしょう。

    根茎はキクザキイチゲに比べるとかなり細い。

    根茎はキクザキイチゲに比べるとかなり細い。

    11月ごろになると根も伸びてくるので、さらに慎重に、根も切らないようにしましょう。
    さらに遅くなると芽も伸び始めます。地下では非常に貧弱に見える弱々しい芽ですが、これがしっかりした葉に展開します。

    地中の段階では弱々しい芽。これで一人前の葉っぱになります。

    地中の段階では弱々しい芽。これで一人前の葉っぱになります。

    もっと遅くなって花時期や葉の展開中の植え替えはあまりおすすめしません。キクザキイチゲと同じく葉、花、茎がしおれてしまいます。どうしてもその時期に植え替える場合は、植え替え後の直射日光を避けてある程度しゃんとするまでは水をたっぷりやり、メネデールなどの活力剤を与えて下さい。

    これもキクザキイチゲと同じく、ネコブセンチュウが付きやすいです。ネコブはそれだけで枯れたり大きな害があることは稀ですが、生育が悪くなり用土の再利用などで広がることもあるので、植え替え時に殺虫剤を撒いておくと安心です。ネコブ用にはバイデートが便利なので、常備しておくと便利です。

    花を咲かせるには?

    イチリンソウもそれほど花付の良い植物ではありません。ただ、しっかり作れば咲いてきます。

    肥料は必須なので、植え替え時には緩効性の元肥をいれ、葉の展開中も液肥を与えるなどしましょう。播種箱で育てていても、葉芽と花芽が良くて半々くらいの割合で上がってきます。

    播種箱で育成したものの、1月時点の状態。丸く膨らんでいるのが花芽。

    播種箱で育成したものの、1月時点の状態。丸く膨らんでいるのが花芽。

    9cmポット入の苗を買ったとして、それを丁寧に管理すれば50%は翌年咲いてくれると思います。まずは春先にしっかり肥料をやって、液肥なども併用して一年作り込んでみて下さい。

    花の種類

    イチリンソウではキクザキイチゲほど多くの変化は見つかっていません。地方変異などの個体差を含めてもそれほどたくさんの種類はないようです。一部をこちらにご紹介します。

    非常に珍しい緑弁八重咲。花付は比較的いいほう。

    非常に珍しい緑弁八重咲。花付は比較的いいほう。

    鈴鹿イチリンソウと呼ばれる個体。大輪で花弁の裏が色づく。

    鈴鹿イチリンソウと呼ばれる個体。大輪で花弁の裏が色づく。

    越前イチリンソウと読んでいる個体。大輪で花弁の裏が色づく。鈴鹿産のに似ているけど違う個体。

    越前イチリンソウと読んでいる個体。大輪で花弁の裏が色づく。鈴鹿産のに似ているけど違う個体。

    冒頭にも写真を載せた巨大輪タイプ。花がさらに大きく、花弁の縁がすこし波打つ。

    冒頭にも写真を載せた巨大輪タイプ。花がさらに大きく、花弁の縁がすこし波打つ。

    非常に珍しい多弁花のイチリンソウ。八重咲イチリンソウと呼ばれていますが多弁で、オシベもメシベもあります。

    非常に珍しい多弁花のイチリンソウ。八重咲イチリンソウと呼ばれていますが多弁で、オシベもメシベもあります。