暑中お見舞い申し上げます。
先日、長岡の雪国植物園にお邪魔してきました。8月の暑い日、花も少ない時期になんで?と思うかもしれませんが、「趣味の園芸」10月号で山野草のコーナーがあり、その取材のお手伝いに行ってきたのでした。
正直いって花を見るのには向かない時期ですが、とりあえずそれまで続いていた異常な暑さがちょっと和らいだ日だったのはラッキーでした。ただ、前日は結構いい雨がふったので園内もしっとりしているのかと思ったら、雪国植物園のあたりはほとんど降らなかったそうです。たしかに、ところどころ道もひび割れているほどでした。
しかし、花はなくても園内を散策するだけでもなかなか楽しいものでした。あまり暑いとバテてしまいますが、幸いやや涼しい日だったので園内をうろついて久しぶりに自然観察ができました。
ちなみに雪国植物園は夏もやってるので、散策したい方はもちろん入場できます。それから詳しいガイドの方もいて、ガイドさんと一緒に歩くといろんな植物の詳しい解説を聞けるので花が終わっていてもいろいろな植物を見てみたいというかたはそちらもおすすめです。
というわけで、写真をたくさん撮ってきたので時期外れの雪国植物園アルバムを御覧ください。
奥の方にある開けた場所です。ニッコウキスゲやカンゾウの類が生えていて、この時期はすでに種をつけていました。
これも奥。奥はため池や湿地があり、地面が低くなっている場所にギボウシが咲いていました。これはコバギボウシ。
開けた明るい場所の湿地の中にはサギソウが咲いていました。もともと新潟ではサギソウの群生地がたくさんあったようです。ここはそれほどたくさんは生えていませんでしたが、自然の中でみるサギソウはとても魅力的です。
池一面にうかぶヒシです。一年草で、ひし形の実をつけます。なぜかどこからともなく発生することがあります。花はきれいだと思いますが、ここでは増えすぎて困っているようでした。クルミのような実はけっこう美味しいらしい。
ウバユリです。これは時間によって少し日陰になるような場所に生えていました。結構豪華できれいな植物だと思います。
ウバユリの葉。華が咲く頃には、こんなふうにボロボロになっていることが多いです。遮光して大事に育てれば葉もきれいに残りますが、普通は写真のようになります。
球根は食用にもなるそうですが、どんな味なのか気になります。
ユウガギクです。ノギクは好きなのですが、種類がおおくて区別できません。ユウガギクは名前も謎で、とくに香りはないのに柚香菊と呼ばれています。でもいい名前ですね。花は地味ですが、名前だけで価値が上がっている気がします。
ホツツジです。これは植物園内が自生地のようで、あちこちにたくさん生えていました。面白い花です。
オオイワカガミもあちこちに生えていました。たしかここにはかなり花色の濃い個体群があったと記憶しています。イワカガミは夏も葉がきれいですね。
とくに需要はないと思いますが、まだ写真があるので次回も引き続き真夏の雪国植物園をご紹介します。今回の取材がどのように使われるのか…そもそもカットされずに使われるのかどうかは、NHK出版「趣味の園芸」10月号で明かされる予定です…。