
ウチョウラン 桃花の秀花。

ウチョウランです。
ニュースによると関東甲信が梅雨入りだそうです。関東甲信「越」ではなく関東甲信だったので新潟はまだなのかと思ったら、気象庁の分類では新潟は北陸に含まれるのだそうです。どちらでもいいけど。しかし、最近は梅雨でも雨の少ないことが多いですね。
さて、6月と言えばウチョウランの季節です。今年は意外に花が遅いと生産者の方に聞きました。確かに、いつもよりもまだ開いている割合が少ない気がします。うちの作場のウチョウランもまだ蕾が固いものがおおい。
ウチョウランも花色や花型のバリエーションが豊富で見飽きない植物です。実は中越植物園でもかつて、遠い昔にウチョウランの生産を生産していました。いまでもその頃の遺物であるフラスコやなにかが、崩れかけた遺跡に眠っているそうです。
いまでは専門店のウチョウランを主に取り扱っていますが、年々よくなっているようでウチョウランの進化を感じない年はありません。
かなりのバリエーションがありますが、最近はけっこうな秀花が手頃な値段で手にはいるようになりました。
良し悪しの見分け方は雪割草や他の花と一緒だと思います。つまり、大輪で、花形がよれておらず、花色がはっきりしていて、芸がはっきりしているものがいい。あとは好み。そういう観点で見ると、これだけたくさん生産されていてもやはり納得のいくものはなかなか出来ないというのがよくわかります。
最近のトレンドは斑入かつ美花などの二芸品なんでしょうか。そういうのはまだ数少ないと思います。
下に、咲いてきた花の写真を適当に紹介します。

ウチョウランの朱赤ボカシ仁王かな?独特な雰囲気で結構好きな花です。

ウチョウラン 紫一点連舌仁王、かな?立派な花です。こういうのを上手に育てて大きくすると、見事です。

ウチョウランの黄花。黄花は軸も青く、少し黄色くなります。雪割草の素月のようなものですね。

ウチョウラン 赤一点連舌。色がもっと濃くて、花弁がもっとまん丸だと最高です。

ウチョウランの紫一点連舌。連舌とは、ふつうはある花弁の切れこみがなく、花弁が一枚になっていることです。