そういえば、屋久島ユキノシタって花咲いたの見たことある?
んー、ないね。
じゃああれは花咲かないのかな。こんど肥料やって育ててためしてみるか。
屋久島ユキノシタという植物、おそらく姫ユキノシタ、極姫ユキノシタとして流通しているのはどれも同じ物で、とても小型のユキノシタの仲間で昔から人気の植物です。ほんとうに屋久島由来なのかはわかりませんが、昔は屋久島の植物が普通に入ってきたいた時期がありますので、屋久島固有種であるという説もあながち間違いではないかもしれません。
そんな屋久島ユキノシタですが、花が咲いたのを今まで見たことがありませんでした。大昔、冒頭のような会話をしたことがありますが、そのまま忘れていて、その後も一度も開花しなかったので、これは花をつけない品種なんだなということで理解していました。
もともとの親株が、矮性化したユキノシタで、開花しづらい個体だったものであるとすれば、それを栄養繁殖の繰り返しで生産しているかぎり花が咲かないのは当然です。おそらく、屋久島ユキノシタはそういうものだったのではないでしょうか…。
それが、今年の5月29日になんと開花していたのでした。大変驚きました。

メリクロンなどのクローン株でも変異はおきますし、株分したものも完全な同一個体ではなく、同じ遺伝子のセットをもっていても発現の仕方が異なるという、エピジェネティクス的な理由なのでしょうか。この1ポットのみ開花という事例をみると、この可能性が高い気がしますが。
それとも、小ささを尊ぶタイプの植物なので、肥培などを積極的にしていないことがおおく、肥培すると普通に開花してくるものなのでしょうか。ただ、他の株も同じように管理しているなかで1ポットだけの開花なので、肥培が要因ではないような気もします。
咲いた株を見ると、確かに葉は大きめです。しかし、屋久島ユキノシタの範疇におさまっていて、独特の地模様もあります。他の株が混入したというわけではなさそうです。
花は普通のユキノシタの花と同じですが、花茎は20cm程度、やはり全体にすこし小さめかも知れません。
これがどれくらい珍しいことなのか判断しづらいのですが、200ポットくらいの中の1ポットのみ、また過去にも見たことがないので、けっこう珍しいのではないでしょうか。
それとも、肥培+環境要因で、普通にバンバン咲いてるところもあるんでしょうか?
今後も育てながら様子を見て、他に開花してくるものがないかチェックしたいと思います。





