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2024/9/20~22 秋の大収穫祭 (於:上野グリーンクラブ)

病気、虫の食害を防ぐための5月の防除を紹介。

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5月ごろに散布している農薬の作り方、散布方法をご紹介します。これにより梅雨時期の蒸れによる植物の傷み、アブラムシなどの食害が予防が期待できます。

使う農薬

  • オルトラン 1000倍
  • オーソサイド 600倍
  • マイリノー 5000倍
  • トップドレッシング 2000倍

オルトラン:アブラムシやヨトウムシによく効き、効き目が長い
オーソサイド:定番の殺菌剤、耐性菌ができない、安価
マイリノー:展着剤
トップドレッシング:効果高く感じる。ハイポネックスでもいい。

ここでの液肥はおまけ程度のものなので、これで他の施肥が不要になるわけではありません。

用意する道具

噴霧器

お持ちの植物の量、面積に応じて適切なものを選びます。

15L入の背負式や、4L入の小型のものが便利です。当園の作場では200リットル入のタンクに溶液を作って動力噴霧機(動噴)で散布しますが、店舗部分では最近は15リットル入りの背負式噴霧器を使っています。ポンプ式で手軽です。

ここでは15Lの溶液を作る場合をご紹介します。

デジタルスケール、プラスチックの蓋付きタンブラー

デジタルのキッチンスケール。薬剤の量を量るのに便利です。普通の秤でもいいですが平らなスケールが図りやすいです。

タンブラー。スケールで薬剤を量るときの容器として利用します。また薬剤を混ぜるのにも使うので蓋付きのものがいいです。当園で使っているものは以下の商品です。

噴霧器に漏れや詰まりがないかチェック。

散布直前になって噴霧器が漏れてたり、ノズルが詰まっていたりすると悲惨なので、少しの水でちゃんと動くか試しておくといいです。

溶剤づくり

  1. 噴霧器のタンクに13リットルくらいの水をいれる。少し少なめにいれるのがポイント。
  2. タンクの水に展着剤マイリノーをいれる。5000倍なので3ミリリットルでよい。いれたらよくかき混ぜる。
  3. オルトラン15g、オーソサイド25gを、あらかじめ少し水をいれた蓋付き容器にいれ、蓋をしてよくシェイクする。
    ここがポイント。水和剤はすごく軽くてちょっとした風や水圧で舞い散るので、先に水をいれた入れ物にそっといれる。そして溶けにくいので、そのまま蓋をしてしっかりシェイクしてよくかき混ぜておく。
  4. よく混ぜたオルトランとオーソサイドをタンクにいれる。タンブラーに残った薬剤も、水ですすいで残さず噴霧器にいれる。いれたらよくかき混ぜる。
  5. トップドレッシングを7.5ミリリットル、タンクに入れ、よくかき混ぜる。
使っているタンブラー。これは先に粉を入れています。ここに水をいれるとかなり舞い散るので、ゆっくり静かに水をいれます。先に水を入れておいたほうがいいです。

使っているタンブラー。これは先に粉を入れています。ここに水をいれるとかなり舞い散るので、ゆっくり静かに水をいれます。先に水を入れておいたほうがいいです。

水和剤をあらかじめ水に溶いて足していくので、タンクの水量はその分少なめに入れておきます。全部の薬品を入れ終わったら、15リットルになるように水を足して調整します。

噴霧

全体に、まんべんなく散布する。やり忘れがないよう、適当に目についた所からやるのではなく端から順番に。

できれば葉裏も意識してかける。(特にハダニ用の薬品を使う場合)

ナメクジ用の殺虫剤(マイキラーなど)を使う場合は、ポットの表面、ポットの裏も意識してかける。

まんべんなくたっぷりやるが、一度散布した場所に戻って二度やるのはやめたほうがいい。濃度が濃くなりすぎるおそれがあります。

できれば前日にたっぷり水をやった曇りの日が理想ですが、それは難しいと思うので雨がふらない日に事前に水をやっておき、植物表面の水が乾いてきたら散布します。

用量、用法を守って正しく散布しましょう。

次ページでは、さらに細かいクドい説明をする予定。