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春の山野草と錦葉珍品即売会 4/6(土)~4/7(日) 場所:上野グリーンクラブ

山野草栽培の用土について2 土を単用する場合の注意

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山野草栽培にあたっては、鹿沼土と軽石または赤玉土を混ぜるのがもっとも適用範囲の広い組み合わせではないかと思います。

しかし、それは絶対条件ではなく、ほかにも気候風土に合わせた様々な土の配合がありえます。

そして、土を混ぜず、1種類の用土だけを使って育てることも可能です。この場合、ブレンドしてある土に比べると安価ですみ、また何種類も混ぜる必要が無いので楽にすむメリットがあります。しかし、土によってはどうしても適さない植物もあったりします。

ここでは単用で使う場合の評価と注意点などを、土の種類ごとに書いてみたいと思います。

一般的な山草用土については、こちらを御覧ください。山野草栽培でのおすすめ用土について

鹿沼土中粒 △

ブレンドする場合は基本にもなる土ですが、単用だとすこし問題があります。まず、軽くて水はけが良すぎる点。中粒くらいだと鹿沼土自体も粒子が荒く、植物の根の性質によっては十分に水を行き渡らせられないことがありそうです。

実際にユリ、カンアオイなどを育ててみると、乾きすぎるせいか生育が思わしくありませんでした。雪割草を育てた場合は、比較的よく育ちました。しかしこの場合も乾燥しがちになるので、やはり注意が必要です。

結論としては、あまりおすすめできません。

鹿沼土小粒または細粒 ○

同じ鹿沼土でも粒子の細かい小粒の場合、使いやすくよく育つものが多いようです。

種を巻いたりする場合、小粒や細粒の用土に蒔くことが多いのですが、蒔きっぱなしで大きくなった場合も問題なく成長することが多くあります。実生のほかにも、小型のラン科植物などは鹿沼の小粒だけでよく育ちます。

また小粒より小さな細流も、根の細部までしっかり入り込むので意外とよくできることがおおい気がします。小さめの植物を株分けしたあとなど、さらさらの細粒だけで植えこんだほうが水の通りも均一で、手間をかけずに比較的よくできた記憶があります。

ただし、細粒や小粒はポットの底からこぼれやすいところに注意します。鉢底ネットなどを使ったり、底だけはゴロを混ぜたりして、底から用土がこぼれないようにしましょう。

赤玉土 ○

赤玉土も、比較的よくできる用土です。やはり中粒ではなく、小粒のほうがいいと思います。水持ちもいい印象で、重さがあるため霜でも用土が持ち上がったりしにくく、木などを植える場合は赤玉のみでもいいと思います。

ただし赤玉は重い。全部赤玉で植え込んだものを1ケースびっしり並べると、かなり重くなります。そこは注意しましょう。

また、硬質赤玉であれば大丈夫ですが、柔らかい赤玉土はしばらくすると崩れてどろどろになってきます。そうなると、単体でうえていた場合には水が抜けにくくなったりすることがありますので、注意が必要です。

エゾ砂 △

蝦夷砂は北海道に産出する用土です。

北海道では、当たり前のように蝦夷砂単用で植え込むことがほとんどだと思います。北海道のような冷涼な気候だと、問題なくよく育つようです。

しかし本州の多くの地域では、蝦夷砂で植えると少し水気が多くなるように感じます。やや水が控えめになる場所だと蝦夷砂だけでも大丈夫なようですが、場所によってはまったくだめなところもあります。個人的には、単用だと少しむずかしいという印象を持っています。

結論

結論としては、山野草の種類によっては1種類の用土だけで植え込むことももちろん可能です。中でも鹿沼土や赤玉土はそれで問題なく育てられるものも結構あると思います。

しかし、それだと合わない植物もあるので、なるべく広範な植物を育てられるように用土を混合しているわけです。

特定の植物を中心に育てる場合、その植物と自分の環境にあった用土を選ぶことができれば、1種類の土を単用して用土にかける手間を減らすことが可能だと思います。

ただし、どんな土を使う場合でも、かならず植え替えは必要になります。数年に1度は忘れずに植え替えをするようにしましょう。植え替えは見た目をきれいすることにもなりますし、生育を確認する意味もあり、雑草をなくすことにもなります。

また、ここで上げたものも含め、多くの用土は無菌・無肥料です。新しい用土で植えたばかりの状態では、肥料っ気はまったくありません。そのため、植物には必ず肥料が必要なことも忘れないようにしましょう。