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今のところ特にありません。9/20(水)に㈲日本山草の見本市に出店します。(入場は業者のみ)

  • お店で富貴蘭を並べています。興味のある方はごらんください。

ウメバチソウの育て方

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神津ウメバチソウ

神津ウメバチソウ

ウメバチソウの育て方について説明します。

ウメバチソウの説明

  • 名前 ウメバチソウ (梅鉢草、うめばちそう、Parnassia palustris)
  • 科 ニシキギ科(以前はユキノシタ科)
  • 栽培難易度 普通

ウメバチソウは日本各地に自生の見られる山野草です。夏から初秋にかけて高さ20~30cm程度の花茎を伸ばし、白い5弁の花をつけます。いくつかの株がまとまって咲くことが多く、いくつもの花を咲かせている可憐な姿で人気があります。山野草としても秋の定番で、9月以降お店で見かけることも多いと思います。しかし、栽培についてはよく難しい、枯れたという話をききます。ここでは、どのようにすれば上手に育てられるのか考えてみます。

ところで、昔はユキノシタ科に分類されていましたがAPG植物分類体系Ⅲではニシキギ科に分類されています。慣れないうちはちょっと違和感がありますね。ニシキギ科。

基本的な育て方

ウメバチソウは日本各地に自生しています。やや湿原っぽいところや、川沿いの湿地に多いとされています。高山植物ほど暑がるわけではなく、寒さにも強い植物です。そのため栽培する上で特殊な環境を用意する必要はありません。他の山野草同様、乾いたら十分水をやるという基本を守って育てます。

初秋に咲く関係上、通年日なたにおくとどうしても夏に葉痛みし、花が咲く頃に株が傷んでしまいます。そのため6月ころから秋までは半日陰におき、日を和らげます。これは秋に咲くホトトギスなどと同じです。

冬は雪の下でも構いません。あまり寒暖が激しかったり、寒すぎて凍り付く場合には、屋内にしまいます。水は乾燥しきらない程度で十分です。

気を付けるポイント

気を付けた方がいいのは、湿地の植物だからといって水をやり続けてしまうことです。確かに水は好きな方ですが、水をやり続ける栽培方法は意外と管理が大変です。毎日上から水をやりすぎると、葉についた水が原因で傷んでしまうことがあります。腰水栽培ができればいいですが、その場合も常に綺麗な水が停滞しないように管理する必要があります。そのため、かえって他の植物と同じように乾いてからたっぷり水をやるようにしたほうが簡単です。

もう一つは、日陰の植物であるという勘違いから、暗すぎる場所に置いてしまうことです。ウメバチソウはむしろ明るい場所の方が好きなので、夏には半日陰に移しますが春は日なたで構いません。移動が大変な場合、最初から半日陰でも良く育ちます。ただし、暗い場所ではうまく育ちません。具体的には、雪割草と同じくらいの遮光だと暗すぎます。

最後に、真夏の管理について。真夏は葉が痛みがちです。また開花時期も割と長く、盛夏に咲き出してくることがありますが、やはり真夏に咲く花はどうしてもすぐに傷んで綺麗に咲いてくれません。そんなときは、思い切って葉を切り取って見てください。

株が充実していれば、根元に小さな葉がたくさんついているはずです。真夏の暑い時期に傷んだ部分を取り除けば、その後涼しくなってから次の葉が展開してきてきれいに咲いてきます。真夏の蕾を綺麗に保つのは至難の業ですので、是非おためし下さい。

ウメバチソウの種類

ウメバチソウにはいろいろな種類があります。いくつか分かる範囲でご紹介します。

神津ウメバチソウ(こうづうめばちそう)

冒頭の写真は、実は神津ウメバチソウのものです。神津ウメバチソウは普通のウメバチソウに比べると小型で、花茎が10~20cm程度と短くややずんぐりした感じです。作りやすく、普通のウメバチソウよりもたくさん出回っていると思います。作り方は、特に違いはありません。

屋久島ウメバチソウ(やくしまうめばちそう)

屋久島ウメバチソウ

屋久島ウメバチソウ

屋久島に自生しているタイプです。写真は7.5cmポットです。見て分かるとおり非常に小さく、花茎は5~10cmくらい、葉は5mmくらい。

小さくて可愛いですが、葉が密集するので過湿に気を付けます。傷んで茶色くなった葉はまめに取り除き、なるべく風通しを良くします。

赤花ウメバチソウ

赤花ウメバチソウ

赤花ウメバチソウ

比較的最近になって発見された、珍しい花色のウメバチソウです。最初は小さい苗の状態でもとても高価でした・・・。2014年ごろからようやく増殖に成功し、多く出回るようになってきました。

育て方は基本種と変わりませんが、すこし成長が遅いようです。赤花のせいか茎の色が独特です。基本種と比べ少し赤みがかった茎の色をしています。花の色には個体差があり、また年によっても少し変わるかも知れません。蕾~開きかけのころが最も色が濃く、咲ききるとやや白っぽくなってきます。赤花と呼んでいますが、実際はピンク色ですね。

八重咲ウメバチソウ

八重咲ウメバチソウ

八重咲ウメバチソウ

これも近年発見された珍しいウメバチソウです。八重咲のため種がとれません。そのため赤花ウメバチソウよりもさらに数の少ない貴重種となっています。育て方は普通種と同じです。が、どうも普通種よりも難しく弱い気がします。花が長持ちし、長くついているのと関係があるのかも知れません。

すごい多弁花で、花は全部開き切りません。大株にしたら開くのかも知れません。これが完全に開花したらきれいでしょうね・・・。是非どなたかチャレンジしてみてください。